弁護士法人 高橋智法律事務所
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弁護士法人 高橋智法律事務所のコラム
投稿:高橋智
遺言を作成する習慣は何故定着しないのか
遺言書を書くという習慣はなかなか日本では定着しないようです。また、遺言書があっても、物議を醸すような、曖昧な内容であったり、本人の意思が本当に反映されているのか疑問を持たざるを得ないような遺言書も沢山あります。
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仕事柄文書を書くことは苦痛ではないのですが、依頼者の方に文書にまとめてきて欲しいと依頼するとなかなか上手くまとめられなかったり、そもそも文書を書くと言うこと自体が大きなストレスとなってしまうという方もいらっしゃいます。
私たちは、的確に、自分の思っていることを論理的に文書にまとめるということが苦手なのかも知れません。だから、遺言書を書くのをためらうのかも知れませんね。
また、遺言書を書くとなると、いろいろと気を遣うことになり、それが億劫と言うこともあるかもしれません。死後のことまで気を遣うのですから、日本人は優しいです。
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遺言書は、自分が亡くなったあとに、相続人に届ける自分のメッセージですから、本当は曖昧であってはならないし、内容的に、みんなが自分の気持ちを理解してくれるような合理的な内容であるとトラブルが少ないと思います。余りにも偏った内容の遺言だと当然トラブルは発生します。もちろん、自分の財産ですから、自分でどうしようと良いのですが、遺留分という相続人固有の取り分を侵害するような内容の場合には、トラブルの発生を予想して、遺言執行者をつけたり、予め弁護士に相談をして置いて、死後のことを託すという必要があります。
内容、形式共に、弁護士とよく相談することをお薦めします。
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この場合、遺言をつくるという単純なことを依頼できるところは沢山あると思いますが、遺言者の人生や考え方に沿って、じっくり相談にのれて、遺言の内容によってどのような事態が生じるのかをアドバイスしてくれる弁護士相談が一番だと思います。
2014/02/15
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